かつお節や出汁で簡単でおいしく食べれらるねこまんま。西日本と東日本でねこまんまの違いもございますので、ご説明と新感覚のねこまんまをご紹介して参ります。
目次
①ねこまんまとは
ねこまんまは、大きく分けて2つの食べ方がございます。地域性により食べ方が異なりますのご紹介します。
●関東地方
ごはんにかつお節とお醤油をかけた料理またはかつお節を混ぜた料理をを指します。一般的にはねこまんまというイメージよりかつお節ごはんやおかかごはんといった名称が馴染みがあるかとおもいます。
●関西地方
ごはんにお味噌汁をかけ、お茶漬けのような形で食べるものを指します。一般的な食べ方ではなく、ご飯粒を残さず食べたり流し込むことを主としているためマナーとしては控えたほうが良いそうです。
一昔前ねこまんまはごはんを流すや名前の通りねこに与える食事といったイメージがありますが、現代では食事の質、技術も上がりアレンジされたおいしいねこまんまが増えてきました。その基本となるものが、かつお節であり出汁にあります。素材を活かし、簡単に食べれれるねこまんまをご紹介します。
②かつお節で食べるねこまんま
関東地方のねこまんまの主たる食材は「かつお節」です。かつお節には「荒節(あらぶし)」と「本枯節(ほんかれぶし)」がと呼ばれる節がございます。
まずは基本的なかつお節の作り方をご紹介します。かつおの不要な部分を切り落とし、背中側2つ、お腹側2つに分けます。背中側を雄節(おぶし)、お腹側を雌節(めぶし)と呼びます。それらを煮熟(しゃじく)という煮る工程を経て、煤乾(ばいかん)で鰹の水分量を調整し乾燥をさせていきます。これらの製造工程が終わったかつお節を荒節と言います。ご家庭のかつお節はこの荒節を削ったものが多く利用されております。
荒節を熟成し、カビ付け、乾燥を繰り返したものを本枯節と呼びます。カビ付けしたかつお節は、芳醇な香りと旨みがより増し、口当たりも良く美味しさが増します。
普段かつお節をごはんにかけることが少ないという方は、どうせならおいしいかつお節でいただいてはいかがでしょう。
鰹節屋がつくった究極のねこまんま
静岡県焼津市でかつお節製造をしている新丸正(しんまるしょう)では、小売用ブランド「堅魚屋(かたうおや)」を持ち、かつお節、だし、その他かつお節に関わる多くの商品を扱っております。今回は、堅魚屋で販売しております「究極のねこまんま」をご紹介します。
かつお節は本枯節を使用し、極限まで薄く削ったかつお節。薄く削ることでふわふわなとなり、口の中に入れた後とろけるような食感です。これがかつお節なの?と思えるかもしれません。それほどまろやかなかつお節でハマってしまう方も多くいらっしゃいます。
また血合い抜きのかつお節を使用しております。血合いかつおの血管の多い部分で、血生臭さが出ることもありますが、取り除いていますので、雑味のない香りが形成されます。通常血合いの入ったかつお節は赤みを帯びていますが、血合い抜きをしたかつお節はキレイなピンク色となります。
備え付けの醤油は本場信州産の丸大豆醬油を採用。かつお節の香りと旨みを消さず、双方の良さをより引き出せる味わいがあります。
まずはごはんにかつお節だけを乗せ、食べてみてください。かつおの風味が一気に鼻を通り、まろやかな食感が舌を包みます。次にお醤油を垂らし、ごはん、かつお節、醤油が合いまったところを一口。ごはんの甘み、かつお節の旨み、醤油のコクがそれぞれの長所が口の中に広がり、素材のおいしさを最大限に感じられます。
③アレンジねこまんま
ねこまんまをアレンジを加えて楽しみましょう。
・わさびづけねこまんま
ごはんとかつお節にわさびづけを添え、お醤油をかけていただきましょう。わさびづけはお醤油との相性も良く、かつお節が辛みをマイルドにしてくれます。
・チーズとかつお節のねこまんま
洋風のチーズはねこまんまにピッタリ!もっちりとしたモッツアレラ、とろみのあるカマンベール、パラパラの風味が特徴のパルメザン。それぞれのチーズの特徴をかつお節とお醤油でいただいてはいかがでしょう。パルメザンを除き、チーズを小さく刻み、ごはん、かつお節、醤油を混ぜ合わて食べてみてください!
チーズを温めたり、軽く炙ってから混ぜても食べてもよりおいしくなりますよ。
・しらすとネギのねこまんま
しらすには鮮度のある生しらす、やわらかな身とほんのり塩気の釜揚げしらす、天日干しし太陽の陽で旨みを増したしらす干し、釜揚げと天日干しでしっかりと乾燥させた硬めの食感が特徴のちりめんじゃことなど種類が豊富。それぞれに特徴がありますので、どれにするか迷いどころ。ねこまんまにはどのしらすでもおいしくいただけますので、お好みのしらすを選んでいただければと思います。
あたたかいごはん、しらす、かつお節、お醤油を入れ、全体まで混ぜ合わさったら、ネギを添えていただきましょう!香りも良く、お子さまもおいしくいただけるねこまんまです。
④ねこまんまにおすすめのかつお節、醤油
駿河ふぶき
堅魚屋の看板商品のかつお節「駿河ふぶき」は、荒節を約半年熟成させた本枯節を使用し、削り節を製造。独自の削り方で、香り、食感、形状など削り節として一番良い状態を実現し。香りは芳醇で鼻から抜けたときの豊かさが高く、肉厚で食感はサクサクです。
鰹節屋のだし醤油
焼津で製造したかつお節のみを使用し、北海道利尻の昆布とブレンド。化学調味料を使用せず素材のもつ出汁をしっかりと活かし、旨みを感じられるお醤油です。駿河ふぶきと一緒にご利用いただき、ねこまんまの調味料としておすすめです。
ねこまんまは、材料、作り方ひとつでおかずにもなり、立派な料理にもなります。ご自宅で簡単にできるので、ぜひ材料をご選定いただきお試しください。