かつ丼

お店で食べるカツ丼はとろとろの卵とだしがとんかつと絡み、しっとりとした衣が特徴的で非常に美味しいですよね。そんなかつ丼をご自宅でも出来るよう材料、とんかつの揚げ方、出汁の効いた煮汁の作り方、卵とじの仕方など簡単で基本的なレシピと地域によって様々なかつ丼がございますので、そちらもあわせてご紹介します。

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目次

①かつ丼のおいしさとは

②かつ丼を作ってみよう

③ご当地のかつ丼

①かつ丼のおいしさとは

とんかつをだしととろとろ卵で包むことで、お肉と衣にだしが馴染み肉汁とだし汁が相まって肉とだしのうま味が溢れ出てくるかつ丼。味の決め手はとんかつの揚げ加減と出汁になります。味の部分はだしで左右されますので、だしの作りがポイントです。まただし汁の量も多すぎると水っぽさが増しますので注意が必要です。

カツ丼はいつから広まったのか

カツ丼が世に広まったのはいつからかご存じでしょうか。明治30年後半(1900年過ぎ)頃に山梨県甲府市にある蕎麦の老舗「奥村本店」においてカツ丼が提供されていたという記事が新聞に掲載され、広く認知されたという記録があります。およそ120年ほどの歴史を刻み、お蕎麦屋さんやとんかつ屋などで定番メニューとして定着しています。

現在でも大きく内容が変わることはなく、カツに玉ねぎ、卵という組み合わせです。ある意味完成形なのかもしれませんね。

おいしさの決め手は?

かつ丼の味の決め手は、卵とじに使うだしです。豚肉、だしにはそれぞれうま味を持っており、より旨みを出すには出汁を取り豚肉との相性を高めることが必要です。上手に揚げたお肉もだしが無ければ台無し・・・となってしまうこともありますので、ひとつずつ手順などを把握してつくっていきましょう。

●一番だし本枯節と昆布のだしパック

一番だし本枯節と昆布のだしパック4P

一番だし本枯節と昆布だしパックは、豊穣な香りと旨みを出すために丁寧に作られたかつお節「本枯節」と昆布の名産地北海道利尻地方の「利尻昆布」のみを使用しただしパック。調味料は不使用ですので、自然なおいしいお出汁が取れます。

一番だし本枯節と昆布のだしパック だし汁

だしは澄み切ったきれいな色で、味に深みがあります。

②かつ丼を作ってみよう

お店で食べる美味しいかつ丼を自宅で作れるレシピをご紹介します。今回はだしをよりよく感じてもらうために、みりんを使わずめんつゆとだしを使ったかつ丼です。

カツ丼

<材料 1人前>

とんかつ

 ・豚ロース(厚切り)・・・100g

 ・パン粉・・・大さじ2杯

 ・薄力粉・・・小さじ2杯

 ・卵・・・1個

 ・塩こしょう・・少々

割り下

 ・水・・・400cc

 ・一番だしパック・・・1包

 ・砂糖・・・小さじ1

 ・めんつゆ(2倍濃縮)・・・25cc

 ・玉ねぎ・・・1/4カット

 ・卵・・・1個

ごはん・・・1合

三つ葉・・・適量

<作り方>

①とんかつを作る

・豚ロースは包丁の背の部分で軽く叩いたのち、筋切り。両面に塩こしょうをふる。割った卵1個を器に入れ、溶き卵にする。

・豚ロースに薄力粉→溶き卵→パン粉の順にまぶす

・フライパンもしくは揚げ物用の鍋に油を入れ、約170℃まで熱する。豚ロースを入れ、きつね色に変化してきたらひっくり返し3~4分程度揚げる。揚げ終わったら油切り(トレイやキッチンペーパーなど)をする。

②卵とじを作る

・水を鍋に入れ一番だしパックを1包投入。火にかけ沸騰したら3~5分。軽くだしパックを揺らすとより出汁が出ます。

・だしが取れたら50ccをフライパンに移す。残りの出汁はお味噌汁などにご利用ください。

・だしを入れたフライパンにたまねぎ、めんつゆ、砂糖を入れ、中火でたまねぎがしんなりするまで煮る。

・中火のまま、溶き卵を入れる。ふたをして30秒ほど蒸す。

・卵がとろとろになったら火を止める。

③盛り付ける

・丼にご飯をよそい、とんかつを乗せる。とんかつの上から卵とじを乗せ最後に見た目のポイントで三つ葉を乗せ完成。残っただしを使ってお味噌汁を作れますので、かつ丼とお味噌汁で楽しみましょう。

※衣しっとりがお好みの方は、たまねぎが煮立った後にとんかつを入れ少し煮たし溶き卵を入れ蓋を閉じて蒸してください。

※さくさく衣にするコツは、とんかつの二度揚げをおすすめします。一度揚げたとんかつを油切りをしている間に、フライパンの油の温度を180~190℃に上げ、再度とんかつを1分ほど揚げます。すると中はジューシー、外はサクサクのとんかつに仕上がります。高温で長い時間揚げるとすぐ焦げてしまうのでご注意しながら調理してください。

お弁当にもピッタリですので、ぜひお試しください。

③ご当地のかつ丼

かつ丼と言えば、とんかつに卵という印象をお持ちの方が多いかと思いますが、全国には様々なカテゴリのかつ丼がございます。そこに根付いたかつ丼も大変魅力ですので、いくつかご紹介したいと思います。

ソースカツ丼

ソースカツ丼は地域によっては定番メニューや看板メニューとなっているソウルフードのひとつです。ごはんの上にとんかつを乗せ、特製ソースをかけていただくかつ丼。日本のどの場所で根付いているのか、一部ご紹介していきます。

福島県 会津若松 

会津若松にあるソースカツ丼は、キャベツの千切りがとんかつと一緒に乗っているのが特徴。会津若松といえばソースカツ丼と呼ばれるほど有名で、甘辛いソースにくぐらせ食べるとんかつは、ごはんがどんどん進んでしまうほどです。

長野県 伊那・駒々根

伊那・駒々根は名だたるソースカツ丼のお店が軒を連ねる地域です。特にソースカツ丼専門のお店があるほどです。とんかつは丼からはみでるほど豪快なものもありますが、味は繊細で肉汁、ソースともに非常においしく食べやすいです。

群馬県 桐生

別名上州カツ丼とも呼ばれ、地元や観光で訪れる人たちに愛されています。桐生のカツ丼はご飯の上にソースにくぐらせたカツのみというシンプルな見た目で、キャベツは入っていません。とんかつ、ソース、ごはんをしっかりと味わえます。

味噌かつ丼

味噌カツで真っ先に思い浮かぶのは愛知県。愛知では味噌を使った料理が多く味噌煮込みうどんや五平餅など、味噌との繋がりが多い県です。その中でも味噌カツ丼は人気で、特製味噌ソースにとんかつをくぐらせごはんと一緒にほおばれば、甘じょっぱさがくちいっぱいにひろがり至福の時間に。

タレかつ丼

新潟県には「タレかつ丼」と呼ばれるかつ丼があります。タレかつ丼は揚げたてのかつに特製醤油をつけたもので、米の名産地新潟県のお米との相性が抜群。かつとごはんだけのシンプルな盛り付けで、かつはとんかつよりも少し薄めの豚肉を使用していることが多いです。

卵とじ以外は、卵を使うことが少ないといった印象のかつ丼ですが、多くの地域で独自のかつ丼があり、食のおもしろさが詰まっています。だしやタレが秘伝なところもあるため、ご自宅で作る場合には実際にお店で食べてみて、自分でアレンジしてみるなど、楽しみながら作ってみるのもいいかもしれませんね。

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