だし巻き卵 レシピ

だし巻き卵焼きは、ふんわり食感とだしの香りが豊かな定番料理です。でも「自己流で基本の作り方をよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。今回は、だし巻き玉子焼きの作り方や作り方のポイントをご紹介。簡単に調理できるレシピを集めました。

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<目次>

①そもそもだし巻き卵焼きってなに?

・だし巻卵の発祥

②基本のだし巻卵焼きの作り方

③だし巻き卵焼きをふんわりおいしく作るポイント

・おいしい出汁をつかう

・あまり混ぜすぎない

・火加減は強め

④だし巻き卵焼きに使う出汁の種類

・香り高いかつおだし

・まろやかな味の昆布だし

・味わい深い合わせだし

⑤だし巻卵焼きの調理器具

⑥だし巻卵焼きおすすめアレンジレシピ

・チーズインだし巻卵

・明太マヨネーズのだし巻卵焼き

・だし巻卵のサンドイッチ

・ツナとネギのだし巻卵焼き

・カマンベールチーズとトマトのイタリアンだし巻卵焼き

⑦だし巻卵で料理のレパートリーがひろがる

そもそもだし巻き卵焼きってなに?

だし巻卵焼(だし巻卵)とは、よく混ぜた卵にだし汁を加え、鍋に薄く広げて層のように何回も繰り返して焼いた料理です。ふわっとした食感で口の中に入れるとジュワっとだしのうま味があふれ出ます。

だし巻卵の発祥

江戸時代中期ごろに、出汁と卵をつかった料理が文献に記載されており、その頃からだし巻卵が親しまれてきたといわれています。だしも長い歴史があるので、日常で使われる卵と組み合わせた料理ができるのは必然であったことでしょう。

だし巻卵焼きは日本全国でも人気の高い料理で、関西や関東でも味付けが異なっています。関西は、薄口醤油や昆布だしを使用したまろやかな味わい、関東では、濃口醤油とかつおだしを使った濃いめですっきりとした味わいです。地方によっておいしさの違いを楽しめるというのも、魅力のひとつになっています。

基本のだし巻卵焼きの作り方

だし巻卵焼きの基本の作り方をご紹介していきます。基本を覚えてしまえば、簡単に調理できるので、朝食や夕食の一品にレシピを活用してみてくださいね。

<材料>(2人分)

・卵 3個(150g)

・だし汁 50cc

・サラダ油 適量

・しょうゆ 小さじ1/2

・砂糖 小さじ1/4

・塩 少々

<作り方>

①ボウルに卵を割り入れて卵白を切るようにかき混ぜる。

②溶き卵に、だし汁、しょうゆ、砂糖、塩を混ぜる。

③キッチンペーパーにサラダ油を含ませて卵焼き器に塗り、中火で熱する。

④卵液の1/3量を卵焼き機に流し込み、少し置く。

⑤少し焼き色がついたら菜箸で卵液をかき混ぜ、半熟状になったら、奥から手前に卵を巻く。

⑥卵焼き器の奥側に油をひき、卵を奥に移動させ、手前側にも油をひく。

⑦手前側に卵液の1/3を入れて、巻いた卵を持ち上げてその下にも卵液を流し込む。

⑧卵が半熟になったら、菜箸でかき混ぜ、奥から再び巻く。

⑨もう一度同じ作業を繰り返し、卵を巻き終わったら、側面もしっかり焼けているか確認し火からおろす。

⑩卵を巻きすやキッチンペーパーで巻き、しばらく落ち着かせて形を整え、食べやすい大きさに切れば完成。

※おすすめポイント

だし巻き卵を巻く前に、油をしみ込ませたキッチンペーパー、卵液を定位置におき準備しておくとスムーズです。

だし巻き卵焼きをふんわりおいしく作るポイント

だし巻き卵焼きは、コツをおさえるとプロが作るような味わいになります。いくつかのポイントがあるので解説していきます。

おいしい出汁をつかう

だし巻卵焼きの味の決め手はだしです。おいしさにこだわるなら、素材から本格的な出汁をとりましょう。時間がない人は、だしパックもおすすめです。だしの分量を多くするとよりふんわりと仕上がります。販売メーカーでは、独自の厳選した素材と製法でつくられた商品が多く、簡単にだしを取れるだけでなく、本格的なだしが取れます。

だしパックは、スーパーや専門店でも購入できますが、おすすめはネットショップ。インターネットで検索するとさまざまなメーカーの出汁を探せます。人気商品を見つけてみてください。

簡単に使えるかつおのだしパック! 堅魚屋 「一番だし 鰹だしパック」

一番だし 鰹5P

製法を変えた2種類の鰹荒節をベースに、
甘味とコクの鯖節、香ばしく焼き上げたあご煮干(飛魚)、利尻昆布、
瀬戸内製造いりこなどを加えて深みのあるだしに仕上げております。
保存料、化学調味料不使用。

一番だしパック 鰹

卵はあまり混ぜすぎない

ふんわりとした食感を味わいたいのなら、卵はあまり混ぜすぎないのがポイント。卵を混ぜるときにクリームを泡立てるように空気を入れてしまうと、キメが粗い卵焼きになってしまいます。さらに焼く際も、巻きにくくなります。菜箸で卵白を切るように混ぜ、卵黄と均一になるように混ぜるのがコツです。

火加減は強め

火加減は弱火より中火がベスト。だし巻卵がきめ細かい仕上がりになりますよ。

だし巻き卵焼きに使う出汁の種類

だし巻卵焼きにはどのような出汁が合うのでしょうか。お好みによってさまざまなだしをチョイスできます。ここからは、だし巻卵焼きに使うおすすめの出汁をご紹介します。

香り高いかつおだし

かつおだしは、酸味のあるコクのある味わいが特徴です。だし巻卵にも合います。だしの味わいをしっかりと感じたい方にはおすすめ。調味料の濃口醤油と合わせても、負けない味わいが楽しめます。

まろやかな味の昆布だし

まろやかで上品な味わいの昆布だし。こちらもだし巻卵におすすめです。昆布だしは味の主張は少なめですが、じんわりと感じられるうま味が人気です。関西風のだし巻卵焼きでは、薄口醤油と合わせて使うのが一般的。甘みがあるのでお子様にも人気です。

味わい深い合わせだし

かつおだしと昆布だしそれぞれのだしのうま味の相乗効果で一層おいしくなるのが合わせだしです。かつおだしと昆布だしの合わせ出汁は、やや酸味のある味わいとまろやかな味わいがミックスされ、コクのある味わいになります。だし巻卵の卵に使う出汁の種類に、悩む方にもおすすめ。かつおだしや昆布だし、あごだし、椎茸だしなどさまざまな出汁をチョイスして合わせてもおいしく仕上がります。

だし巻き卵におすすめ! 堅魚屋 「一番だし 本枯節と昆布のだしパック」

一番だし本枯節と昆布のだしパック4P

自社で製造した本枯節を厚めに削り、北海道産利尻昆布と合わせました。
鰹節と昆布のみのだしで、それ以外は何も加えておりません。
どこか昔懐かしいホッと落ち着く、芳醇な香りと濃厚なだしを是非ご堪能ください。

一番だし本枯節と昆布のだしパック だし汁

だし巻卵焼きの調理器具

だし巻卵焼きをおいしくきれいに仕上げたいなら、卵焼き器がおすすめです。縦長の形をした卵焼き器は、だし巻卵を菜箸で巻くのも簡単です。

卵焼き器は鉄製、銅製、アルミ製など材質の種類があります。

・鉄製…焼き色がついた、香ばしいだし巻卵がつくれます。鉄の調理器具はシーズニングが必要です。手入れにはひと手間かかりますが、おいしいだし巻卵が完成します。

※シーズニングとは、鉄製のプライパンの表面を油でコーティングすること。調理道具を洗って、煙が上がるまでしっかりと調理器具を加熱。火からおろして、熱いうちにキッチンペーパーなどに含ませた油を調理器具に塗り込めば完了です。

・銅製…プロも多用する材質。銅製の卵焼き器を使うとふわっとした食感のだし巻卵になります。熱伝導率がよいので、焦がさないように注意しましょう。銅製もシーズニングが必要です。

卵焼き器は、2人分なら13~15cm程度の幅のものがおすすめです。奥側に傾斜がついていると菜箸を差し込みやすく、巻きやすくなります。軽いタイプの方が調理しやすいです。使いやすい卵焼き器を選んでくださいね。

だし巻卵焼きアレンジレシピ

基本のだし巻卵焼きに、具材を追加するとさまざまなアレンジができます。だし巻き卵焼き単体だけでなく、サンドイッチに挟んだり、おむすびの具にしたりと料理の幅もひろがるはずです。基本のだし巻卵焼きのレシピをアレンジするだけの簡単レシピをご紹介します。

チーズインだし巻卵

ジュワっとしみ出すだしと、まろやかなチーズの味わいがベストマッチ。チーズを追加するだけなのに、とてもコクのあるだし巻卵が完成します。

<材料>

・基本のだし巻卵焼きの材料

・とろけるチーズ 適量

<作り方>

①卵液を焼く段階で、最初に卵を巻くときのみチーズを入れる

②あとは、基本のだし巻卵焼きの作り方で完成させる

明太マヨネーズのだし巻卵焼き

だし巻卵は、ピリッと辛い明太子との相性も抜群。おつまみとしてもおすすめです。

<材料>

・基本のだし巻卵焼きの材料

・明太子 大さじ1

・マヨネーズ大さじ1

<作り方>

1.明太子の中身とマヨネーズを混ぜておく

2.卵液を焼く段階で、巻く前に明太マヨネーズを1/3投入

3.あとは、卵を巻くたびに1/3ずつ明太マヨネーズを加えて焼いていけば完成

だし巻卵のサンドイッチ

だし巻卵はお弁当にも人気のおかずです。そのままお弁当箱に入れるのもよいのですが、サンドイッチにはさんでもおいしく召し上がれます。見た目もきれいなサンドイッチが出来上がります。

<材料>

・基本のだし巻卵焼きの材料

・食パン 2枚

・バター パンに塗る分

<作り方>

①基本のだし巻卵焼きを作る

②食パンにバターを塗る

③だし巻き卵を上にのせて食パンではさむ

④食パンを半分に切る

⑤お好みでパンの耳を切る

ツナとネギのだし巻卵焼き

だし巻卵焼きに野菜をプラスしたい方におすすめのアレンジです。ネギとツナを投入すると、さっぱり食べられます。付け合わせに大根おろしを添えるとさらにおいしく食べていただけます。

<材料>

・基本のだし巻卵焼きの材料

・ツナ 1/2缶

・長ネギ 10cm

・大根おろし お好みで

・醤油 お好みで

<作り方>

①長ネギをみじん切りにしておきます

②卵液に長ネギとツナを混ぜます

③基本のだし巻卵焼きと同様の焼き方をすれば完成

④大根おろしをお好みで付け合わせ、お好みで醤油をかけます

※おすすめポイント

水分が出やすいので、だし汁の量を少なくしてもOKです。

カマンベールチーズとトマトのイタリアンだし巻卵焼き

和風料理の定番であるだし巻卵ですが、イタリアンにもアレンジできます。カマンベールチーズやお好みのハーブを使った新感覚のだし巻卵焼きをお楽しみいただけます。

<材料>

・基本のだし巻卵焼きの材料

・カマンベールチーズ 1/2

・トマト 中サイズ1個

・バジル 適量

<作り方>

1.トマトをさいの目に切り、カマンベールチーズをちぎる

2.バジルは刻んでおく

3.卵液にトマト、バジルを入れて混ぜる

4.卵液を焼く段階で、最初に卵を巻くときのみカマンベールチーズを入れる

5.あとは、基本のだし巻卵焼きの作り方で完成させる

だし巻卵で料理のレパートリーがひろがる

日常でよく作られるだし巻卵焼きは、だしや卵焼き器、合わせる具材をプラスすれば卵料理のレパートリーがひろがるはずです。

だしは、本格的にとるのがおすすめですが、手間がかかるので、時間のない方はだしブランドから販売されているだしパックを利用してもよいでしょう。ブランドのホームページの一覧から、さまざまなだしパックを探すことができるはずです。

ぜひこの記事を参考にだし巻卵をつくっていただけるとうれしいです。

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