みんな大好きなラーメンには、さまざまなスープがあります。あごやかつおだしで作るラーメンは、魚介のコクと風味が魅力で大人気。今回は、ラーメンのだしを徹底解説。上品なあごだしやこだわりの麺を使った簡単に作れるレシピもご紹介します。ラーメンにぴったりなだし商品を見つけてくださいね。
<目次>
⑦そばやうどん!だしを使ったラーメンスープはさまざまな料理にマッチ
①みんな大好きラーメンの基本
味わい深いスープとそれによく絡む麺、歯ごたえのあるメンマやチャーシューをトッピングに。ラーメンは、大人も子どもも大好きで、季節問わず人気の料理です。
ラーメンのルーツは明治時代、東京浅草に横浜中華街から招いた中国料理人が作る、日本人向け中華料理店「来々軒」から始まったとされています。当時、南京そば、支那そばと呼ばれた料理こそラーメンであり、大人気だったといわれています。
ラーメンといえば、中華料理のイメージですが、じつは日本の食文化と融合した日本独特の麺料理です。
ラーメンは、中華麺とスープ、わずかなトッピングをのせたもの。一見シンプルに感じますが、具材のバランスによって大きく味が変わってしまう繊細な料理でもあります。とくにスープは、ラーメン店のインパクトを決める大事な要素。地方や店の系統によって、独自のスープが生み出されています。
人気店では行列が出来るというのも、ラーメンの真骨頂。おいしいラーメンを食べたいと思う人がたくさんいるからこそです。
今回は、みんなが大好きなラーメンを徹底調査。スープやそれに使うだしについても紐解いていきます。自宅で作れるレシピもご紹介していきます。
②代表的なラーメンのスープ
ラーメンの味を決める大切な要素のスープ。みなさんの中でも、スープの味に好みがあると思います。ここからは、ラーメンスープの種類ごとの魅力に迫ります。
日本ラーメンの元祖醤油ラーメン
醤油ラーメンとは、醤油ダレをスープに入れたラーメンで、日本の元祖ラーメンともいえます。
鶏ガラやあごだし、かつおぶし、昆布だしなどの和風だしをベースとした醤油ダレスープに、細麺から中太麺を合わせたシンプルな味わいがおいしいと人気です。
トッピングは、チャーシュー、ネギ、メンマ、海苔が一般的で、あっさりと食べられるのも魅力。
醤油ラーメンは日本人には馴染みのある味わいで、全国的にも人気があります。各地方のご当地ラーメンは、醤油スープが多いのも納得です。
だしの味が引き立つ塩ラーメン
塩ラーメンとは、塩ダレとだしで作ったスープのラーメンです。塩というシンプルな調味料をメインに作るので、ダイレクトにだしの味がわかります。麺や具材の味も引き立つおいしいラーメンです。
作るのが難しいといわれる塩ラーメンは、塩ダレの作り方にもこだわっている店が多いです。だしに塩のみという素朴な作り方もありますが、塩、みりん、砂糖、酒などを合わせたものもあります。
スープのだしは、かつおだし、昆布だしなど魚介系の合わせ出汁を使用するお店も多いです。
コクのある味わいのみそラーメン
みそラーメンとは、味噌ダレをスープに使ったラーメンです。味噌のコクのある味わいがくせになる、と人気なラーメンのひとつ。あご、かつお、煮干しなどの和風だしから、コクのあるとんこつだしとも相性がよいです。
みそラーメンの発祥は札幌といわれています。コーンや野菜などトッピングの具材が多いのが特徴です。使用する味噌にもこだわりがあり、赤味噌や白味噌、麴味噌などラーメン店によって味わいが違います。
こってりとんこつラーメン
豚骨ラーメンとは、豚骨で煮出しただしを使ったラーメンのこと。クリーミーでこってりとした味わいがくせになると人気が高いラーメンです。豚骨だしは、豚骨醤油、豚骨塩、豚骨みそと他のスープと合わせたアレンジをできるのが魅力。
豚骨ラーメンといえば、九州地方のご当地ラーメンというイメージを持っている方も多いと思いますが、京都や横浜など日本全国に広がっています。豚骨は長時間煮込む必要があるので、作るには手間がかかりますが、うま味成分が出た、よい出汁が取れるのが特徴です。
③和風だしを使ったラーメンって何?
ラーメンのスープは、醤油や塩、味噌というメインの味はあるものの、ベースとなるだしはおいしさのカギをにぎる大切な要素です。
和風だしベースのラーメンは、かつおぶし、昆布、あご、煮干しなどを素材としただしで作り、風味豊かで独特のコクや酸味を楽しめます。和風だしは、醤油ラーメン、塩ラーメン、味噌ラーメンのベースとしても人気が高いです。とくに、塩ラーメンは、だしの味がダイレクトに出るので和風だしとの相性も抜群。昔懐かしいラーメンに仕上がります。
④ラーメンに合うおすすめのだし
ラーメンに合うだしとはどのようなものがあるでしょうか。素材によってコクがあったり、甘みがあったりと違いがあります。独自の合わせ出汁を作っているラーメン店も多いです。
上品なあごだし
あごだしとはトビウオを乾燥させたものから取るだしのこと。トビウオは運動量が多い魚なので脂肪分が少なく、雑味を感じにくいです。上品ですっきりと甘い味のあごだしは、ラーメンにもよく使われます。
あごだしは、比較的どんなスープにも合います。だしの味を活かせる塩ラーメン、コクのある和風味に仕上がる醤油ラーメンにもおすすめですよ。九州ではあごだしの豚骨ラーメンが人気です。
風味を感じられるかつおだし
和風だしの代表的なだしといえばかつおだし。かつおだしの素である鰹節は、薪を燃していぶす「焙乾(ばいかん)」工程を経て出来上がる荒節。荒節に良いかびをつける枯節があります。丁寧な製造工程を経てできた鰹節には、うま味成分であるイノシン酸が豊富で、味わい深いです。
すっきりとした酸味が特徴で、だしの味を活かせる料理に使われます。魚介スープの風味を活かせる醤油ラーメンや塩ラーメンに合いますよ。甘みのある昆布だしとの合わせ出汁にすれば、だしの相乗効果でさらに味に深みが出ます。
力強い風味の煮干しだし
煮干しだしとは、イワシなどの魚介類を煮て干した素材でつくるだしです。力強い魚の風味が感じられるので、濃いだしになり、さまざまな料理に負けない魅力があります。ラーメンのだしにも多く使われています。
煮干しだしのラーメンで有名なのは、青森県です。青森では、家庭料理で煮干しだしが使われていたことから、ラーメンにも使われはじめたのではないかという説があります。煮干しだしは、醤油ラーメンやこってりとした豚骨ラーメンにも相性抜群です。
まろやかな味わい昆布だし
昆布だしは、上品でまろやかな味わいが特徴です。かつおだしや煮干しと比べ味の主張は弱いものの、じわじわとした味わいが拡がります。素材の味を活かせるので、ラーメンのだしにも使われます。
昆布だしがラーメンに使われるときは、かつおだしや煮干しだしと合わせることが多いです。うま味の相乗効果で味に深みがでますよ。
ラーメンにおすすめの合わせ出汁 「一番だし 本枯節と昆布のだしパック」
自社で製造した本枯節を厚めに削り、北海道産利尻昆布と合わせました。
鰹節と昆布のみのだしで、それ以外は何も加えておりません。
どこか昔懐かしいホッと落ち着く、芳醇な香りと濃厚なだしを是非ご堪能ください。
⑤だしを使ったラーメンスープ 基本の作り方
ラーメンスープを「家で作るのはなんだか難しそう」と思う方は多いのではないでしょうか。だしにこだわることで、自宅でも簡単に味わい深いラーメンを作れます。ここでは、簡単に作れる和風だしを使ったラーメンスープの基本の作り方をご紹介します。
基本を抑えれば、あとは材料を追加していくだけで自分好みのラーメンを作ることができます。
<材料>(2人分)
・だし汁 1ℓ
【醤油ダレ】
醤油 60cc
砂糖 6g
・玉ねぎ 1/2個
・にんにく 2片
・塩 ひとつまみ
・酒 大さじ2
<作り方>
1.玉ねぎ、にんにくをすりおろす
2.鍋にだし汁、醤油、砂糖、玉ねぎ、にんにくのすりおろし、塩、酒を入れて煮立たせれば完成
※おすすめポイント
スープの味は、醤油の分量を調整して自分好みに仕上げてください。だし汁は好みのものを使いましょう。本格的なだし汁を取るのが面倒なときは、だしパックを使うのもありです。合わせ出汁もおすすめです。
⑥だしを使ったラーメンの簡単レシピ
和風だしを使ったラーメンレシピをご紹介します。自宅で作れる簡単なレシピなので、挑戦してみてくださいね。
温冷レモンラーメン
昆布だしを使ったさっぱりした味わいのレモンラーメンです。のど越しさわやかで、暑い夏にもぴったり。夏バテも吹き飛びますよ。
<材料>(2人分)
・生麺 2束
・一番だしパック 昆布だし 2包
・水 800㎖
・ねぎ 適量
・レモン 1個
・こしょう お好みで
【A】
・鶏ささみ 100g
・酒 大さじ2
・薄口醤油 小さじ1
・塩 小さじ1
<作り方>
- 水に一番だしパック昆布を入れ、沸騰してから7分間しっかり煮出す。
- だしパックを取り出し【A】を入れ、ササミに火を通す。火が通ったらササミを取り出し、スープは冷やしておく。
- 別の鍋で麺を茹で、冷水でしめる。レモンは薄切りにし、ねぎは小口切りにする。
- ササミを食べやすい大きさに割く。どんぶりに麺を入れてスープを注ぎ、レモン、ササミ、ねぎを乗せる。お好みでこしょうをかけたら完成。
※おすすめポイント
スープも麺も冷やさず、温かいラーメンとしても美味しくいただけます。塩分はお好みで調整してください。
このレシピで使ったおすすめのだしパック 堅魚屋 「一番だし 昆布のだしパック」
北海道産真昆布を中心に、焼津製造の鰹荒節、
瀬戸内製造いりこ、香ばしく焼き上げたあご煮干(飛魚)などを加え、
まろやかなだしに仕上げております。
保存料、化学調味料不使用。
和風醤油ざるラーメン
和風だしの風味香るざるラーメンもおすすめです。温冷どちらでもおいしく食べていただけます。
<材料>(2人分)
・生麺 2束
・だし汁 200㎖
・醤油 大さじ2
・みりん 大さじ2
・しょうがのすりおろし 小さじ1
【トッピング】
・煮卵 1個
・長ネギ 適量
・のり 適量
・チャーシュー 2~4枚
<作り方>
- 鍋にだし汁と醤油、みりんを入れて煮立てる。
- 火から下ろし、しょうがのすりおろしを混ぜる。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておく。
- 生麺を茹で、茹で上がったら湯切りをして、流水で冷やす。
- スープと麺を別々に皿に盛りつける。
- 煮卵は半分に切り、長ネギは小口切りに、のりは適量を用意して麺の皿に盛り付ければ出来上がり。
※おすすめポイント
だし汁は、だしの味がダイレクトにわかるかつおだしがおすすめ。だしパックを使うと簡単に調理できますよ。
このレシピにおすすめのだしパック 堅魚屋 「一番だし 鰹だしパック」
製法を変えた2種類の鰹荒節をベースに、
甘味とコクの鯖節、香ばしく焼き上げたあご煮干(飛魚)、利尻昆布、
瀬戸内製造いりこなどを加えて深みのあるだしに仕上げております。
保存料、化学調味料不使用。
だし香る塩ラーメン
だしの風味を感じられる塩ラーメン。だしを丁寧に取ることでおいしいスープが出来上がります。使うだしは、あごだし、かつおだし、煮干しだし、昆布だしなど。合わせ出汁にすれば、より味わい深くなりますよ。
<材料>(2人分)
・だし汁(合わせだしがおすすめ) 800㎖
・日本酒 大さじ1と1/2
・塩 小さじ1
・みりん 大さじ1/2
・いりごま 少々
・チャーシュー 2~4枚
・長ネギ 少々
・メンマ お好みで
・ごま油 少々
<作り方>
- 鍋にだし汁、日本酒、塩、みりん、いりごまを入れて煮立てる。
- 生麺を茹でて湯切りをする。
- 長ネギは小口切りにする。
- 器に麺を盛り付け、チャーシュー、メンマ、長ネギをトッピングして、スープを入れる。
- 仕上げにごま油をたらしたら完成。
※おすすめポイント
味が薄いと感じたら、塩で調整してください。だしの味を活かしたシンプルなラーメンに仕上がるはずです。
⑦そばやうどん!だしを使ったラーメンスープはさまざまな料理にマッチ
和風だしを使ったラーメンスープなら、そばやうどんのスープとしてもマッチします。麺の種類に合わせて、スープの調味料を調整する必要がありますが、新鮮でとてもおいしいですよ。手軽に作れるのでぜひ試してみて下さい。
⑧和風だしラーメンの中華麺の選び方
自宅で和風だしラーメンをつくる際は、中華麺を使うと便利です。最近では、スーパーや食品専門店でもさまざまな種類が販売されています。濃いめのスープには太麺など麺の太さが選べるほか、スープがよく絡むちぢれ麺、弾力も選べます。また、国内産の原料や無添加など使用材料にこだわった商品もありますよ。小麦粉アレルギーが気になる方は、米粉を使用した中華麺もおすすめです。
⑨だしを使ったラーメンを家でも作ろう
ラーメンは自宅でも手軽に作れるので、おやつや夜食にもおすすめです。
だしを取るのが面倒という方には、だしパックが便利。簡単に本格的なだしが取れるので時短にもなりますよ。
今回ご紹介したかつおだしや昆布だしは、ネットショッピングで購入できます。『堅魚屋』ホームページのだし一覧を見れば、商品の詳細情報を見ることができます。日常で使うだしは、お得な価格の定期購入の利用も可能です。
ぜひこの記事を参考に和風ラーメンに挑戦してみてくださいね。