じゃがいもと肉を甘辛く味付けしたおふくろの味「肉じゃが」は、家族で大人気の愛されメニューです。おいしい肉じゃがはだしがポイント。素材が活かされ、うまみも出ます。今回は、だしパックを使った絶品肉じゃがの作り方をご紹介。作ったことがない方でも簡単なレシピです。
目次
肉じゃがのルーツ
肉じゃがの基本的な具材
肉じゃがの肉は牛肉派?豚肉派?
じゃがいもは何を使う?
・まろやかなで上品な昆布だし
・香り豊かなかつおだし
・うま味とコクが味わえる合わせだし
・簡単に使えるだしパック
・【バター】肉じゃがをまろやかな味に!
・【みそ】肉じゃがにコクを!
・【はちみつ】肉じゃがに照りを!
①おふくろの味!肉じゃがの定義って何?
日本で長年愛されてきた肉じゃがは、家庭料理の大定番!ほくほくのじゃがいもと甘辛のたれが絶妙でご飯にも相性抜群ですよね。
家庭によってもそれぞれ味付けや具材に違いがあるのも特徴。
おふくろの味としても大人気です。
一般的な肉じゃがの定義は、じゃがいもと肉、玉ねぎや人参、こんにゃくなどの具材を、醤油や砂糖、だしで味付したもの。ことことと煮込むことで、煮汁がしみ込みおいしくなります。
肉じゃがは、具材の種類や量によって主菜にも副菜にもなり、ご飯に合うおかずとしても愛されています。
肉じゃがのルーツ
みんなが大好きな肉じゃがは、ルーツも諸説粉々あります。
一番有力といわれるのは、発祥がイギリスというもの。日本の海軍軍人であった東郷平八郎が、留学先のイギリスで食べたビーフシチューが忘れられず、船上食として作るように料理長に命じたそうです。
料理長が想像して作ったものは醤油と砂糖で味付けした肉じゃがだったといわれています。
しかしこのエピソードは信憑性が欠けるという意見も。 京都府舞鶴市の町おこしのひとつとして、「舞鶴に赴任した東郷平八郎が部下に命じて肉じゃがを作らせた」と語り継がれてきた説もあります。
このエピソードは、東郷平八郎が赴任していた広島県の呉市でもいわれるなど、さまざまな諸説が。
それだけ人気の料理だということがわかります。
肉じゃがの基本的な具材
肉じゃがは地域や家庭によっても作り方や味に違いがあります。基本的な具材について詳しく掘り下げていきます。
・肉じゃがの肉は牛肉派?豚肉派?
肉じゃがに入れる肉は牛肉か、それとも豚肉か?地方や家庭によって好みに違いがあるようです。
肉じゃがに牛肉を入れると、肉本来のうま味を感じられます。
一方豚肉は、脂身が多くまろやかな肉じゃがを楽しめますよ。
牛肉、豚肉以外にもラム肉や鶏肉を肉じゃがに入れてもおいしく作れます。
・じゃがいもは何を使う?
じゃがいもはスーパーでも手に入りやすいメークインか男爵がおすすめ。
メークインは甘みがあるじゃがいもで、煮崩れしにくいです。
肉じゃがにはもってこいですよね。じゃがいもの形そのままを盛り付けたい人には迷わずメークインをおすすめします。
食感はねっとりしていて、キメ細かいのが特徴です。
ほくほくのじゃがいもを食べたい人には男爵がおすすめ。表面がごつごつしていて丸い形をしています。じゃがバターにもよく使われる品種。 肉じゃがに入れる場合は、形が崩れないように煮込み時間を短めにしましょう。
きたあかりという品種も、ほくほくのじゃがいもを味わえます。甘みがあり味がしっかりしています。
②肉じゃがをおいしくする秘訣はだし
肉じゃがの甘辛い煮汁が好きという方は多いのではないでしょうか。
おいしい煮汁の秘訣は、だしにあります。
だしのうま味が素材と融合するからこそ、肉じゃがの味はしっかり決まります。
肉じゃがにはどんなだしが合うのでしょうか?
・まろやかなで上品な昆布だし
肉じゃがをまろやかで品のある味に仕上げるのが昆布だしです。
昆布だしは、じわっと感じるうま味が特徴で、素材の風味もしっかり活かされますよ。
昆布だしのおいしさを最大限に活かすとり方は、煮出してとる方法です。一手間かかりますが、その分本格的な味わいが肉じゃがをおいしくします。
<昆布だしのとり方>
1.昆布の表面についた汚れを乾いた布巾でふき取り、鍋に昆布と水を入れ30分ほど置きます。
2.鍋を火にかけ弱火にかけ、少しずつ温度を上げます。
3.沸騰直前70℃くらいで火を止め、昆布を引き出したら昆布だしの完成です。
おすすめの昆布だしパック「一番だし 昆布だしパック」
上品な香りと旨味が特徴のまろやかな昆布だしです。
北海道産真昆布を中心に、焼津製造の鰹荒節、
瀬戸内製造いりこ、香ばしく焼き上げたあご煮干(飛魚)などを加え、
まろやかなだしに仕上げております。
保存料、化学調味料不使用。
・香り豊かなかつおだし
かつおだしも肉じゃがにおすすめです。
豊かな風味と香りが料理の味を引き立てるかつおだし。肉じゃがにコクとうま味をプラスします。
手間がかかる作業ではありますが、かつおだしも一からだしをとると、肉じゃががよりおいしくなりますよ。
<かつおだしのとり方>
1.鍋に水を入れ沸騰させます。
2.沸騰したら火を止めてかつお節を鍋に入れます。
3.1〜2分置き、かつお節が鍋に沈むまで待ちます。
4.布巾などをしき、ざるでこしたら出来上がりです。
鰹の風味が際立つ、だしです
製法を変えた2種類の鰹荒節をベースに、
甘味とコクの鯖節、香ばしく焼き上げたあご煮干(飛魚)、利尻昆布、
瀬戸内製造いりこなどを加えて深みのあるだしに仕上げております。
保存料、化学調味料不使用。
・うま味とコクが味わえる合わせだし
かつおだしと昆布だしの両方を味わいたいなら、合わせだしがおすすめ。
風味のあるバランスの良い味の煮汁が完成しますよ。
だしの取り方は、昆布だしを沸騰させ、かつおぶしを投入し、1〜2分で取り出し、こしたら出来上がりです。
・簡単に使えるだしパック
本格的なだしを取りたいけれど、時間がない、面倒だと思う方にはだしパックが断然おすすめ。
だしパックを鍋に入れて煮出すだけで、だし汁が完成します。
だしの取り方が簡単なので、時短にもなりますよ。
スーパーや専門店、ネットショッピングで、メーカーこだわりのだしパックを購入できます。
自社で製造した本枯節を厚めに削り、北海道産利尻昆布と合わせました。
鰹節と昆布のみのだしで、それ以外は何も加えておりません。
どこか昔懐かしいホッと落ち着く、芳醇な香りと濃厚なだしを是非ご堪能ください。
③だしを使った肉じゃがレシピ
だしを使った簡単肉じゃがの作り方をご紹介します。 基本的なレシピなので、肉やだしを変えて自分好みにアレンジしてみてくださいね。
<材料>(4人分)
・肉 200g(牛肉または豚肉)
・じゃがいも 500g
・だし汁 400cc
・玉ねぎ 1個
・しらたき 100g
・サラダ油 小さじ1
・しょうゆ 大さじ4
・砂糖 大さじ3
・酒 大さじ3
・みりん 大さじ3
<作り方>
1.じゃがいもは皮をむいて、3〜4cm角に切り水にさらす。
2.玉ねぎは、半分に切り、6等分のくし切り。
3.しらたきは、ざく切りにし熱湯で茹でる。
4.肉は一口大に切る。
5.鍋にサラダ油を入れ中火にし、じゃがいも、玉ねぎを炒める。
6.じゃがいもと玉ねぎが透明になったら、だし汁を入れる。
7.肉を入れ、煮汁が沸騰してきたらアクを取り、しらたきも投入。
8.しょうゆ、みりん、砂糖、酒を入れ、やさしくかき混ぜます。
9.鍋に落し蓋をし、弱火にして10分煮込みます。
10.落し蓋を取り、6分程煮込んだら完成です。
※ワンポイント
落し蓋が無ければ、アルミホイルで代用できます。落し蓋をすることで、野菜全体に火が通ります。お好みによりじゃがいもの大きさを調整してください。具材が大きい場合は、煮込み時間を10〜15分程の間で調整してみましょう。
④みんながやっている!肉じゃがの隠し味
だしで作る肉じゃがの基本をご紹介しました。
甘辛の肉じゃがをさらにおいしくするのが隠し味。調味料とは別に用意してみましょう。
・【バター】肉じゃがをまろやかな味に!
肉じゃがの仕上げにバターをひとかけら鍋に入れて溶かしましょう。
まろやかでコクのある味わいになりますよ。ポイントは、香りが飛ばないように最後にバターを入れること。甘辛のじゃがバターのようです。
肉じゃがの仕上げにバターをひとかけら鍋に入れて溶かしましょう。
まろやかでコクのある味わいになりますよ。ポイントは、香りが飛ばないように最後にバターを入れること。甘辛のじゃがバターのようです。
・【みそ】肉じゃがにコクを!
肉じゃがに適量の味噌が隠し味に。
肉じゃがの味に深みがでてコクがでます。味噌を入れすぎると塩味がきつくなるので、少量ずつ味見をしながら加えていきましょう。
・【はちみつ】肉じゃがに照りを!
肉じゃがにはちみつを入れると、自然の甘さと深みのある味わいになります。
全体的に照りが出るので、おいしそうな見た目に。材料の砂糖の代わりにはちみつを入れるのもアリです。
⑤だしパックを使って肉じゃがを作ろう
肉じゃがは、具材、だし、調味料、隠し味の絶妙なバランスがおいしさを左右することがわかりました。
とくにおいしさの決め手となるだしは、こだわりたいポイント。
本格的なだしパックなら、簡単に調理できます。
市販でも購入でき、インターネット検索で、だしパックと入力すればメインページのカテゴリ一覧から豊富なだしの種類が選べますよ。
ぜひこの記事を参考においしい肉じゃがに挑戦してみてください。