最近、巷を賑わせている大人気のまぐろ茶漬け。だしと醬油などの調味料で作った汁にマグロを漬けこんだ「漬け」をご飯の上にのせたおいしいお茶漬けです。今回はだしにこだわったまぐろ茶漬けの作り方レシピ5品をご紹介。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
・美食家魯山人も愛した『鮪の茶漬け』
・まぐろ漬けの作り方
・だし汁にこだわる
(1)かつおだし
(2)昆布だし
(3)合わせだし ・まぐろは味わいが異なる部位から好みのものを
・まぐろ漬けで作る基本のお茶漬け
・あぶりまぐろ茶漬け
・だし汁で食べるまぐろ茶漬け
・ユッケ風まぐろ漬け茶漬け ・ごま油香るまぐろ茶漬け
①まぐろ漬け茶漬けってなに?
まぐろ漬け茶漬けとは、まぐろ漬けをご飯の上に盛り付け、お茶漬けにして食べるものです。
まぐろ漬けは、生のまぐろをつけ汁に漬け込んだもの。まぐろを醤油などの調味料に漬けることで、日持ちがします。冷蔵庫で1日、冷凍庫で1週間程の日持ちといわれています。
まぐろは、30分以上漬け込むことで、風味豊かでコクのある味わいに。ねっとりとした食感もくせになります。
そんなおいしいまぐろ漬けを、さらにお茶漬けにすればさわやかな食べ方ができます。
おつまみや、朝食、夜食、食欲がないときにもおすすめですよ。
・美食家魯山人も愛した『鮪の茶漬け』
美食家でも知られる日本の芸術家北大路魯山人のエッセイ『鮪の茶漬け』には、こだわりの作り方が書かれています。食材やお茶の選び方、ご飯の状態などバランスがとれたお茶漬けです。おいしいものが好きな魯山人らしいまぐろ茶漬けなので、作ってみたいと思う人が多いはずです。
インターネットには、「魯山人のまぐろ茶漬け」と題したレシピ情報があります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
②お茶漬けをおいしくするまぐろ漬けのポイント
魯山人のまぐろ茶漬けからもわかるように、まぐろ、ごはん、お茶、薬味のバランスが整ってこそまぐろ漬け茶漬けは完成します。
ここからは、お茶漬けの要!「まぐろ漬け」のポイントをご紹介していきます。
・まぐろ漬けの作り方
<材料>(2人分)
・まぐろのお刺身 200g
・醤油 大さじ2
・みりん 大さじ2
・酒 大さじ2
・だし汁 大さじ4
<作り方>
1.醤油、だし汁、酒、みりんを入れ、煮立たせて火を止める。
2.漬け汁が冷めたら、まぐろのお刺身を漬ける。
3.冷蔵庫で30分以上置いたら完成。
※まぐろの漬け時間はお好みです。お茶漬けにするのであれば、1時間以上漬け込むのがおすすめ。
・だし汁にこだわる
まぐろ漬けをおいしくするポイントは使う調味料にあります。とくにだし汁は風味に違いが感じられる重要な部分。まぐろ茶漬けのベースともなるためこだわって作りましょう。 まぐろ漬けにおすすめのだしをご紹介します。
(1)かつおだし
和食料理には欠かせないかつおだしは、まぐろ漬けにぴったり。豊かな風味とうま味、さっぱりした酸味の漬け汁に仕上がります。
(2)昆布だし
まろやかで品のある昆布だしもまぐろの漬け汁に相性抜群。甘みのある漬け汁がまぐろ本来の味を引き出します。
(3)合わせだし
かつおだしのよさと昆布だしのよさを兼ね備えたものが合わせだしです。ふたつのだしの相乗効果でまぐろが味わい豊かになります。
だしを作るのが面倒な人には合わせ出汁パックがおすすめですよ。短時間で手軽にだしを取ることができます。
自社で製造した本枯節を厚めに削り、北海道産利尻昆布と合わせました。
鰹節と昆布のみのだしで、それ以外は何も加えておりません。
どこか昔懐かしいホッと落ち着く、芳醇な香りと濃厚なだしを是非ご堪能ください。
・まぐろは味わいが異なる部位から好みのものを
まぐろは、大トロ、中とろ、赤身など味わいに違いがあるので、好みによってチョイスしてみましょう。
大トロは、まぐろの高級品といわれる部位で脂が多く、うま味と甘みが絶妙です。口の中に入れると溶けてしまう食感もよく、漬けにしてもおいしく食べられます。
中とろは、大トロと赤身の中間の脂の量があり、程よく身がしまっているので食べやすいのが特徴。甘みも十分にあり漬けにするとコクはあるのにさっぱりした味わいを楽しめます。
赤身は、部位の中でも脂が少ない部分。あっさりした味わいですが、漬け汁につけることでさらにうま味がプラスされます。
部位によって、それぞれの味わいのよさを楽しめますよ。
③まぐろ漬け茶漬けの薬味はどうする?
薬味は、まぐろ漬け茶漬けのアクセントに欠かせません。基本的な薬味は、きざみのり、ネギ、いりごま、三つ葉、大葉など。お好みで用意しましょう。
わさびもお茶漬けがおいしくなる立役者。まぐろ漬け茶漬けに、ピリッと辛いわさびが絶妙にマッチします。
すりおろした生わさびなら、鼻がツーンとする程の辛さはなくさわやかな味を楽しめます。
④まぐろ漬け茶漬けにおすすめのお茶
そもそもお茶漬けに使うお茶はどのようなものが合うのでしょうか?考えてみたら、あまり気にしていなかったという方も多いのではないでしょうか。
お茶にもさまざまな種類のものがあり、お茶漬けをおいしく食べるには茶葉のセレクトも大切。
さっぱりした具材のお茶漬けには、味の主張をしない煎茶、ほうじ茶、玄米茶がおすすめです。お茶の味が前面に出るわけではないのでどんな具材にも合います。
濃い味の具材には、玉露や高級茶のようなお茶の味が前面にでる茶葉もおすすめです。
まぐろ漬けは比較的濃い味の部類に入るので、煎茶も合いますが玉露を使うのもアリです。 お茶の最適温度は、茶葉にもよりますが70〜80度前後がおいしく食べられます。
⑤おいしいまぐろ漬け茶漬けのレシピ5品
まぐろ漬け茶漬けは、シンプルな味ももちろんおいしいのですが、材料やのちょっとした仕上げを変えることで味わい深いものに。 基本から、新感覚レシピまでご紹介します。
・まぐろ漬けで作る基本のお茶漬け
まぐろ漬けを使った基本のお茶漬けです。さっぱりしているのでさらっと食べられます。シンプルな材料だからこそ、ひとつひとつの材料にこだわりを持たせるとさらにおいしくなりますよ。
<材料>(2人分)
・まぐろのお刺身 200g
・醤油 大さじ2
・みりん 大さじ2
・酒 大さじ2
・だし汁 大さじ4
・ご飯 丼ぶり2杯
・お茶 400cc
・薬味 きざみのり、ネギ、いりごま、三つ葉、大葉、わさびなどお好みで
<作り方>
1.醤油、だし汁、酒、みりんを入れ、煮立たせて火を止める。
2.漬け汁が冷めたら、まぐろのお刺身を漬ける。
3.冷蔵庫で30分以上置いたらまぐろ漬けが完成。
4.ご飯を丼ぶりに盛り付け、まぐろ漬けを上にのせる。
5.薬味をのせる
6.お茶を回し入れたら完成です。
※だし汁を丁寧に取ることでよりおいしくなります。本格的なだしを使うのがポイント。
どんな料理にも合うように鰹節、煮干、昆布、椎茸などバランスよくブレンドしています。煮物、お茶漬け、うどんつゆのベースなど、アレンジは自由自在です。
・あぶりまぐろ茶漬け
まぐろを炙ることで香ばしい味わいになります。ほうじ茶を使えばさらにまろやかな味わいに。
<材料>(2人分)
・まぐろのお刺身用サク 200g
・醤油 大さじ2
・みりん 大さじ2
・酒 大さじ2
・だし汁 大さじ4
・ご飯 丼ぶり2杯
・ほうじ茶 400cc
・薬味 きざみのり、ネギ、いりごま、三つ葉、大葉、わさびなどお好みで
<作り方>
1.醤油、だし汁、酒、みりんを入れ、煮立たせて火を止める。
2.漬け汁が冷めたら、まぐろのお刺身のサクを漬ける。
3.冷蔵庫で20分置いたらまぐろ漬けが完成。
4.まぐろのサクの表面を火で炙る。
5.まぐろを食べやすい厚さに切る。
6.ご飯を丼ぶりに盛り付け、まぐろ漬けを上にのせる。
5.薬味をのせる
6.ほうじ茶を回し入れたら完成です。
※まぐろは、調理用のバーナーまたは炭火で炙るのがおすすめ。炙ることで香ばしさが増します。
・だし汁で食べるまぐろ茶漬け
まぐろ漬けとだしの相乗効果で、コクのあるうま味が楽しめます。お茶漬けの中でも濃厚な味わいですが、わさびを入れるとさっぱり食べられます。
<材料>(2人分)
・まぐろのお刺身 200g
・醤油 大さじ2
・みりん 大さじ2
・酒 大さじ2
・だし汁(漬け汁用) 大さじ4
・ご飯 丼ぶり2杯
・だし汁(回し入れる用) 400cc(合わせだしがおすすめ)
・薬味 きざみのり、ネギ、いりごま、三つ葉、大葉、わさびなどお好みで
<作り方>
1.醤油、だし汁、酒、みりんを入れ、煮立たせて火を止める。
2.漬け汁が冷めたら、まぐろのお刺身を漬ける。
3.冷蔵庫で30分以上置いたらまぐろ漬けが完成。
4.ご飯を丼ぶりに盛り付け、まぐろ漬けを上にのせる。
5.薬味をのせる
6.だし汁を回し入れたら完成です。
※まぐろ漬けとだし汁の色味も楽しむため、白や木製などシンプルな色の器に盛るとよいですよ。
・ユッケ風まぐろ漬け茶漬け
ユッケは大人気の料理。まぐろ漬けにアレンジしてもおいしく食べられます。だし汁を回し入れることで豊かな風味が感じられます。
<材料>(2人分)
・まぐろのお刺身のサク 200g
・醤油 大さじ2
・みりん 大さじ2
・酒 大さじ2
・コチュジャン 大さじ1
・だし汁 大さじ4
・ご飯 丼ぶり2杯
・だし汁 400cc
・卵黄2個
・薬味 きざみのり、ネギ、いりごま、三つ葉、大葉、わさびなどお好みで
<作り方>
1.醤油、だし汁、酒、みりんを入れ、煮立たせて火を止める。
2.漬け汁が冷めたらコチュジャンを混ぜ、まぐろのお刺身のサクを漬ける。
3.冷蔵庫で30分以上置いたらまぐろ漬けが完成。
4.まぐろを食べやすい厚さに切る。
5.ご飯を丼ぶりに盛り付け、まぐろ漬けを上にのせる。
6.卵黄、薬味をのせる
7.だし汁を回し入れたら完成です。
※ユッケ風まぐろ漬けはそのままでも一品料理になります。だし汁はまろやかな昆布または合わせだしが合いますよ。
市販のだし醤油を使って簡単にまぐろ漬けを作りましょう。あらかじめ味付けされているので、時短に。ごま油がねっとりとした食感にします。
<材料>(2人分)
・まぐろのお刺身のサク 200g
・だし醤油 大さじ4
・ごま油 大さじ2
・ごま 適量
・大葉 4枚
<作り方>
1.まぐろを一口サイズにカットする。大葉は細切りにしておく。
2.ごま油、ごまを混ぜ合わせた所にだし醤油を加え和える。
3.冷蔵庫で30分以上置いたらまぐろ漬けが完成。
4.まぐろを食べやすい厚さに切る。
5.ご飯を丼ぶりに盛り付け、まぐろ漬けを上にのせる。
6薬味をのせる
7.だし汁を回し入れたら完成です。
※食事で余ったお刺身をささっと漬けて翌日の朝にお茶漬けとして食べてもおいしいですよ。
焼津で製造した鰹節だけを使用し、北海道産の利尻昆布とベストブレンド。だしをたっぷり使っているので、化学調味料は一切使用しておりません。だからこそ、うま味調味料特有の後味がなく、ナチュラルなダシ感とスッキリとした余韻を感じられる上品なだし醤油なのです。
⑥一日のはじまりに!だしが利いたまぐろ漬け茶漬けを
まぐろ漬け茶漬けのおいしさはだしが決め手です。
だし汁を使ったお茶漬けは、とくに朝食に食べるのがおすすめ。だしがまぐろの味を引き立て、体にやさしくしみわたります。
だしの中でも、かつおだしには良質のタンパク質が含まれているので朝一番に摂取すると、代謝がよくなります。気持ちの良い一日がはじまるはずです。
だしといっても、どのようなだしを材料にしたらよいかわからないという方は、鰹節やだしを取り扱う専門のショップにぜひ問合せをしてみてください。
おいしいだしの紹介はもちろん、ホームページにはだしを使ったおいしいレシピの一覧が掲載されています。