最近大注目の「出汁カレー」は和風だしベース。おそば屋さんのカレーはうま味と甘味がありますよね。今回は、簡単に作れる出汁カレーレシピをご紹介します。こだわりの出汁を使えばおいしさ倍増です。
目次
・酸味がカレーの味を引き立てる「かつおだし」
・まろやかにカレーを仕上げる「昆布だし」
・パンチのある「煮干しだし」
・基本の出汁カレー
・おそば屋さんの定番!出汁カレーうどん
・のどごしさわやか!冷やしつけつゆ出汁カレー
①そもそも出汁カレーってなに?
出汁カレーとは、日本で愛されてきた「和風出汁」ベースのカレーのこと。
最近じわじわと人気が出てきて、SNSでも話題になっています。
おそば屋さんで食べるカレーうどんの味といえば想像しやすい人も多いのではないでしょうか。甘くてまろやかで独特のコクがあります。 だしのうま味に敏感な日本人にとっては、親しみやすいはずです。
②インドカレーとの違い
カレーの発祥ともいわれるインドカレーは、スパイスをふんだんに使い、バターなどの乳製品を入れたりヨーグルトをいれたりと酸味とコクのミックスされた味が代表的です。
情報では、インドカレーは地方によっても味に違いがあります。世界中に広まりその国独自のカレーは人気となりました。
出汁カレーとインドカレーの大きな違いは、ベースを何にしているか?という点。
油や乳製品をベースにしたインドカレーと和風だしの出汁カレーは別モノと考えてよさそうです。
③どんな出汁がカレーに合う?
出汁カレーと一言でいっても、どのような和風だしがカレーに合うのでしょうか?
素材の特徴から、おすすめの出汁をご紹介します。 出汁の取り方は、基本的な方法でOKです。本格的な出汁を手軽に取りたいときは、水だしや、だしパックをうまく使うのもおすすめです。
1.酸味がカレーの味を引き立てる「かつおだし」
かつおだしは、香り高くやや酸味がありすっきりした味わいです。
カレースパイスとの相性も抜群。ピリッと辛いスパイスに、慣れ親しんだかつおだしの香りが食欲を倍増させます。
2.まろやかにカレーを仕上げる「昆布だし」
品のある昆布だしは、スパイシーなカレーがまろやかに仕上がります。
甘みも感じられ、お子様カレーにもおすすめ。
具の素材の味を引き立ててくれるので、全体的にやさしい味わいになります。
3.パンチのある「煮干しだし」
出汁カレーには煮干しだしも合います。
煮干しの風味が強いのでパンチがあり、スパイスとの相性も◎。
昆布だしと合わせると、まろやかでコクのある味わいになるので、合わせ出汁にするのもありです。
出汁を取るときは、銀色の新鮮な煮干しを選ぶのがポイントです。
④出汁カレーに使うのはカレー粉?それともルウ?
出汁カレーに使うのは、カレー粉でもルウでもどちらでもOKです。
カレー粉を使うとさらさらした仕上がりになり、出汁のベースにスパイスが絶妙にマッチ。
カレー粉はさまざまなメーカーから独自の配合のスパイスが販売されています。
一見どのようなスパイスが入っているのかわからないため、アレルギーなど不安要素がある場合は、メーカーなどに問い合わせするのがおすすめです。
一方、市販されているルウは、とろみがありコクのあるカレーが楽しめます。
甘口、中辛、辛口とお好みの辛さを選べるのもよいです。
カレー粉、ルウどちらを入れる場合も、だし汁は水と同じ量だととろみがつきやすいです。水の量を少しずつ増やすなどの調整が必要となります。
⑤和風カレーをおいしくする具材
出汁カレーは、どんな具材が合うのでしょうか?
和風だしというと日本食というイメージを持たれる人も多いと思いますが、実は、比較的さまざまな具材に合います。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎなど日常で作るカレーを作る要領で、出汁を使うだけでもOK。
大根やなす、かぼちゃなどの野菜やお麩などの食材を使えば、和風出汁カレーを楽しめます。 アクセントにショウガやニンニクを入れてもおいしいですよ。
⑥簡単に作れる出汁カレーレシピ
出汁カレーは比較的どんな具材も合い、メニューのアレンジをしやすいカレーです。
ここからは、簡単に作れる出汁カレーレシピをご紹介します。
・基本の出汁カレー
出汁カレーの基本的な作り方です。カレー粉やルウによって水分量は調整する必要がありますが、コツさえつかめば難しいことはありません。
最近料理がマンネリ化してきたという人も取り入れていただきたいレシピです。
<材料>(4人分)
・玉ねぎ 1個
・にんじん 1本
・じゃがいも 2~3個
・豚肉 120g
・だし汁(かつおだし、昆布だし、煮干しだしなど) 800ml
・カレー粉 大さじ2杯(カレー粉の種類によって調整。ルウの場合は4個~)
・ショウガすりおろし(チューブでも可) 小さじ1
・ニンニクすりおろし(チューブでも可) 小さじ1
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 大さじ½
・ごはん 適量
・サラダ油 大さじ1
<作り方>
1.玉ねぎ、にんじん、じゃがいもは1cm幅に切り、豚肉は食べやすいサイズに切る。
2.鍋に、サラダ油を引き、ショウガ、ニンニクを軽く炒める。
3.玉ねぎを投入し炒め、きつね色に色づいたら、にんじん、じゃがいもを入れて炒める。
4.豚肉を投入し、全体的に火がとおるまで炒める。
5.カレー粉を追加して炒める。
6.だし汁、しょうゆ、みりんを入れて全体を混ぜ、一度沸騰させてアクを取る。
7.沸騰したら、弱火にし20分ほど煮る。
8.最後に味やとろみを調整して、ごはんを入れたお皿に盛り付ければ完成。
※おすすめポイント
だし汁にとろみがある場合は、少しずつ水を足して調整しましょう。
本格的なこだわりのだしを使えばさらにおいしくなりますよ。
自社で製造した本枯節を厚めに削り、北海道産利尻昆布と合わせました。
鰹節と昆布のみのだしで、それ以外は何も加えておりません。
素材のみのだしパックとなっておりますので、お子さまのお料理にも適しております。
・おそば屋さんの定番!出汁カレーうどん
おそば屋さんのメニューでも定番の和風だしのカレーうどん。
まろやかな味わいなのでお子様にも人気です。
<材料>(4人分)
・うどん 4玉
・長ネギ 1/2本
・厚揚げ 1枚(1パック)
・だし汁(かつおだし、昆布だし、煮干しだしなど) 800ml
・市販のカレールウ 適量 4個ほど
・ショウガすりおろし(チューブでも可) 小さじ1
<作り方>
1.長ネギは斜め切り、厚揚げは一口大に切る。
2.鍋にたっぷりのお湯を沸かしうどんを茹でる
3.別の鍋にだし汁、厚揚げ、長ネギを投入し煮込む。
3.火が通ったら、カレールウを少しずつ入れて溶かす。
4.茹でたうどんはざるで水を切り、器に盛る。
5.出汁カレーをうどんにかければ出来上がり。
※おすすめポイント
市販のカレールウは、とろみがあるので水分と味を調整しながら少しずつ入れましょう。
さらに簡単においしいカレーうどんが楽しめるレトルトパックもおすすめです。
本格的なスパイスと鰹節の粉末、エキス、いわし煮干、さば節などを中心としただし感にこだわりました。開けて入れるだけのストレートタイプです。
・のどごしさわやか!冷やしつけつゆ出汁カレー
暑い日や食欲のない時におすすめしたいのが、出汁カレーを冷やしつけつゆ形式で食べるそうめん。 のど越しがさわやかでさらっと食べられます。
<材料>(4人分)
・そうめん 4束
・油揚げ 2枚
・豚肉 120g
・ネギ 適量
・大葉 適量
・温泉卵 4個
・ごま 適量
・だし汁(かつおだし、昆布だし、煮干しだしなど) 800ml
・カレー粉 大さじ2杯(カレー粉の種類によって調整)
1.ネギは刻み、大葉は千切り、油揚げは油抜きをして短冊切りにする。
2.鍋にたっぷりのお湯を沸かしそうめんを茹でる
3.別の鍋に出汁、油揚げを入れ、火を通す。
4.カレールウを投入して溶かす。
5.茹でたそうめんは水切りして冷やす。
6.出汁カレーは、粗熱を取り冷蔵庫で冷やす。
7.そうめんに冷えた出汁カレーをかけ、ネギ、温泉卵、大葉、ゴマをトッピングする。
※おすすめポイント
さっぱり仕上げたい場合はかつおだし、甘めに仕上げたいときは昆布だしがおすすめ。
酸味と甘味をバランスよく仕上げたいなら、合わせ出汁もよいですよ。
⑦体にもやさしい出汁カレーを作ろう
素材の味が活かされた出汁は、カレーそのものの味を活かします。
うま味に敏感な日本人だからこそ、出汁を使った料理はやわらかでおいしく感じるはずです。
出汁とカレーは、栄養もたっぷりなので体にもやさしいのもポイント。
ぜひ参考にしてみてください。